マリッジ×鬼ごっこ☆

「何でもないよ。凌河の方こそどうして？」

どうしてここにいるの？

「俺は、たまにここに来て考え事したり

公園でサッカーの練習途中の休憩場所に

ここに来てるけど、お前がいるのって珍しいな。」

「そうなんだ。てっきりわたしは、ここの事なんか

忘れてるって思ってた。」

「そんなわけねぇだろ。」

えっ…。

「ここで過ごした4人での時間は、忘れられらいくらいの

大切なものだろ。」

その言葉にまた、泣きそうになった。

「お前が覚えてたのは意外だな。」

「そう？」

「あぁ、ここに来ることもなかったし

この秘密基地が話に出てくることもないから。」

「わすれられないよ…。」

私は、消えそうな声で言った。

「やっぱり、何かあったのか。」

ほら、やっぱり、凌河は優しい。

「あのね…。」

言ってもいいのかな。

迷惑をかけてしまうよね。きっと。

「…。」

私は、黙り込んでしまった。

「うっ。」

変な声が出た。

「そこ、お前の悪いところ。」

凌河は、私のほっぺたを挟みながら言った。

「にゃにが。」

うまく喋れなかったけど言った。

「一人で全部抱え込む。」

「へっ？」