【中編】彼女の本音と彼氏の事情
「よし。俺帰るな?朱迎えに行かないと。」


てか、なんで遥人は学生やってんだ?


疑問だ。


普通、働くよな。


俺は、遥人を見ながら首を傾げた。


「瞬、どうかしたか?」


「なんで働かないで大学生なんだ?」


「あぁー、それ。真白が行けって。俺さ。高校の時、ずっと学年一位で有望視されてたわけ。真白は、それを知ってたから....まあ、碧がいたしな。てか、真白さ。5歳上なんだよね。短大出て働いてた分の貯金と俺の親のおかげ。じゃなきゃ、働いてるし。」


遥人って、大人だな。


なんとなく、そう思った。


俺ってかなりくだらないし。


「大人だ。」


陸斗が呟いた。


「大人じゃねぇよ。大人になろうと必死なだけ。」


それが、大人だよ。


遥人を尊敬するよ。
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