【中編】彼女の本音と彼氏の事情
「私、経験少ないから、瞬は満足しないかも。」


碧の声は、だんだん小さくなって聞き取りづらかった。


「俺的には、経験が少ないほど嬉しいんだけど....」

陸斗とは、そんなにあれだったのか?


居酒屋での陸斗は、昔執着してましたみたいなのがあった。


「よかった。私ね。エッチって一度しかしてないから....」


「はっ?」


まさかだろ?


「驚くよね?」


「だって....陸斗と...」


「陸斗、浮気しまくってたから拒否ってたの。まだ幸せだった頃に一回だけ。」


「やべぇくらい嬉しいんだけど。」


「そう?」


碧は、不思議そうだ。


わかんないのかな?


この独占欲。


過去にまで嫉妬してしまうぐらい碧が好きなんだ。
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