【中編】彼女の本音と彼氏の事情
「碧」


瞬が私をゆっくり押し倒す。


「瞬」


「碧、愛してる。」


瞬は、私を愛しそうに髪を優しく撫でチュッといろんなとこにキスした。


ゆっくりゆっくりと進んでいく行為。


まだ、大丈夫。


瞬は、優しい。


けど.....


私は、突然震えだした。


嘘。


なんで?


瞬なのに。


「碧?」


瞬は、私から離れた。


「ごめん。大丈夫だから....」



それしか言えないよ。


「や、大丈夫じゃないだろ?どうした?」


瞬は、私の髪をなでていた。


「なんでもないから、続けて。」


これじゃあ、また一緒。


瞬を我慢させて。



私は、不安になる。


悪循環だよ。


「無理矢理は、やりたくない。」



瞬の瞳は、真剣だ。


「無理矢理じゃない。ただ...」


やっば、正直に話さないとダメなんだ。


些細な嘘もダメ。


私の心がそう思ったの?


「ただ?」


瞬は、受け入れてくれるんだよね?
< 52 / 71 >

この作品をシェア

pagetop