【中編】彼女の本音と彼氏の事情
「私、本当は、一回もエッチした事ないの。」


私は、恥ずかしくて下を向いた。


瞬の顔は見れないけど。


絶対、口を開けたまま固まってるよ。


「マジで?処女ってこと?」



私は、こくんと首を縦に振った。


「マジ嬉しい。」


瞬は、私を勢いよく抱きしめた。


「ほんとに?」


私は、目を見開いた。


だってね。


めんどくさくないのかな?


「あぁ。俺、碧の最初で最後の人になりたいから。」

瞬だけ知ってればいいんだ。


よかった。


私、ホッとしたのかさっきみたいな怖さがない。


ただ、すべてを委ね任せたいって。


やっぱり、心から愛してるのは瞬だから。
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