【中編】彼女の本音と彼氏の事情
それは、私にだけ?


私にだけそうなるの?


ちょっと疑問。


私だけなら、抵抗なんかしないよ。


寧ろ嬉しいから。


私から聞けないけど、気づいて。


瞬、お願い。


「マジ、やべぇ。俺、野獣で変態かも。碧を気遣いたいのに.....」


「私にだけ?」


ポロッと言ってしまった。


だって....。


「当たり前。俺、こんながっついてやらないよ。けど、碧には無理みたいだ。」


私の心は、決まった。


「瞬、私を愛して?」


瞬は、私の言葉に目を見開いた。


「もう止まらないからな。」



瞬は、さっきよりも激しく野性的だった。


たまに私の耳元で囁く言葉にとろけてしまう。


もっと。



もっと。


そう思ってしまう。


私って、こんな淫らな女なのかなって。


けど、瞬になら。


すべてを見せたいの。
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