【中編】彼女の本音と彼氏の事情
「.....陸斗が碧を連れ去った。」


やっと、由香が言った。


てか、連れ去った?


今は、口を開けたまま固まってしまった。


なんで、陸斗が?


「由香、マジか?なんで、陸斗が?」


「陸斗は、碧と知り合いみたい。」


由香も困っていた。


「てか、どこ行ったわけ?」


「知らないよ。てか、どうしたらいいかわかんなくてここにきたんだし。」


碧、無事だよな?


陸斗に限って何かしないよな?


まだ、俺、碧に触れてないのに。


大切すぎて触れないほど愛しい彼女。


少しでもセーブをかけるために女からの電話にもでる。


元が軽かったから、彼女いても電話をかけてくる女ばかりだし。


てか、碧が彼女になってからは、切ってたんだけど....


こんな男は、碧に相応しくないと思うから。


元通り。


けど、離れることができなくて。


情けない男。


触れないのは、俺が汚していいのかって思うから。


キスすらできない。


キスなんかしたら、止まらなくなる。
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