砂に書いたアイラブユー
ただし海から上がると、傘の下で日差しを避けながら、寛ぎ出す。
夏場の海に入ることで、かなりの程度体力を消耗すると感じて、だ。
そして僕も奈々もその日、海から上がると、疲れを覚えながらパラソル下に佇み、体を休める。
僕たちは手を握り合っていた。
いくら気温が上がっていて、蒸し暑さが増しても、繋いだ手を決して離さない。
「まだ夏休みが続くよね?」
「ええ。大学の夏休みって無駄に長いからね」
「君は後期の授業、何か期待するものってある?」
「うーん、どうだろ……あたし、学校の授業ってあんまり好きじゃないのよ。別にこれと言って受けたい授業ってないし」
「俺もね、その辺結構シビアに考えてるんだ。最初一、二回行って、つまんないなって思ったら絶対に行かないしね。特に出欠取らない授業はね」
「あたしもそう。別に行っても意味がないって思えば、行かないし」
夏場の海に入ることで、かなりの程度体力を消耗すると感じて、だ。
そして僕も奈々もその日、海から上がると、疲れを覚えながらパラソル下に佇み、体を休める。
僕たちは手を握り合っていた。
いくら気温が上がっていて、蒸し暑さが増しても、繋いだ手を決して離さない。
「まだ夏休みが続くよね?」
「ええ。大学の夏休みって無駄に長いからね」
「君は後期の授業、何か期待するものってある?」
「うーん、どうだろ……あたし、学校の授業ってあんまり好きじゃないのよ。別にこれと言って受けたい授業ってないし」
「俺もね、その辺結構シビアに考えてるんだ。最初一、二回行って、つまんないなって思ったら絶対に行かないしね。特に出欠取らない授業はね」
「あたしもそう。別に行っても意味がないって思えば、行かないし」