砂に書いたアイラブユー
第5章
     5
 奈々が激しい声を上げ始めたので、僕も一気にヒートアップし、彼女の中で暴れ回る。


 僕たちは幾分激しく交わり続けた。


 僕も奈々と繋がりながら、性行為によって発生する熱を感じ取っている。


 ベッドがシングルでギーギーと軋(きし)んでいたのだが、僕も、そしてお相手の奈々も遠慮せずに交わって、二人で得にも言えぬ最高のときを迎えようとしていた。


 やがて僕が果てる。


 性行為は終わったのだが、互いに抱く愛は終わらない。


 そして僕が、ベッド上で横になっている奈々に、


「よかった?」


 と訊くと、彼女が頷く。
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