砂に書いたアイラブユー
「時間作れない?」


 ――うーん……。


 僕がしばらく唸っていると、奈々が、


「あたし、迷惑が掛かるみたいだったら、しばらくは我慢するけど」


 と言った。


 ――じゃあ、そうだな……三日後に会おうか?大学のカフェテリアで。


「時間は何時ぐらい?」


 ――そうだね。……じゃあ、二人でお昼食べてその後。多分午後一時過ぎぐらいになると思う。


「分かった。それまでは書き物してて。あたしも読書に充(あ)てるから」


 ――またメールして。


「うん。ケータイのメアドに送るから」


 ――ありがとう。じゃあまたね。

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