砂に書いたアイラブユー
「じゃあ」


 電話が切れた。


 僕もケータイのフリップを閉じ、充電器に差し込んで、朝の時間を過ごす。


 一週間前とは打って変わって、空が秋色になった。


 僕は薬缶にお湯を沸かして、コーヒーを一杯淹れる。


 濃い目のエスプレッソだ。


 僕の朝の起爆剤はこの濃いコーヒーなのである。


 丸々一杯呷ると、気分が落ち着く。


 そして僕は飲み終えたカップを流しに置き、洗剤を塗ったスポンジで洗った。


 その後、綺麗になったカップに二杯目を注ぐ。


 リビングでパソコンを立ち上げ、まずはネットに繋ぎ、ニュースを見始める。


 新しいニュースが絶えず配信されてきていた。


 僕はコーヒーの入ったカップに口を付けながら、それらを見続ける。
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