砂に書いたアイラブユー
 僕たちはそれを見ながら、


「お、白い泡浮いてるな」


「ええ。真っ白ね」


 と言い合い、思わず笑い出す。


 僕たちは湯船に浸かると、浴槽で半身浴しながら、ほんのわずかな時間だが、ホッと一息ついていた。


 やがて奈々が、


「寒いから、温度上げるわね」


 と言って、設定温度を切り替える。


 どうやら三十九℃だったのを、四十一℃ぐらいに設定したようだ。


 少しお湯が温まり出す。


 二人でリラックスしながら、気持ちがゆったりとなるのを覚えた。


 僕たちは風呂に浸かり続けた。

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