砂に書いたアイラブユー
泳ぎ始める。

　
　お盆なので、客が多かった。


　多分、かなりの数の帰省客がここに遊びに来ているのだろう。


　僕たちは泳ぎ続けながら、改めて海水の生温さを感じ取っていた。


　後で海の家に行き、冷水シャワーで汗を洗い流すつもりでいるが、とにかく蒸し暑い。


　すでに体からはかなりの量の汗が流れ落ち始めていて、僕も奈々も海の家へと入っていき、シャワーで洗い流す。


　裸のままで過ごしていると、急に涼しい海風が吹いてきた。


　僕は海の家の男性用シャワールームで置いてあったシャンプーのボトルのポンプを押して、手に取り、髪を洗い始める。


　ある程度髪を伸ばしていた僕は、毎朝髪にスタイリングムースを付けて整髪していた。


　それも洗い流してしまって、体をボディーソープで洗うと、バスルーム出入り口でタオルを借りて体を拭く。


　一方の奈々もシャワーを浴び終えたらしく、シャワールームから出てきた。

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