砂に書いたアイラブユー
 僕たちは出入り口で合流し、食事を取るため海の家のテーブルに行って、そこで僕は焼きそばを頼んだ。


 奈々も冷やしラーメンを頼む。


 僕たちは畳みの上に胡坐(あぐら)を掻きながら、注文していた食事が来るのを待つ。


 やがて、ものの十分前後で二人分の食事が届いた。


「いただきます」


「いただきまーす」


 僕たちは各々そう言い合い、食事に箸を付け始める。


 海の家は満席だ。


 ちょうどお昼なので、たくさんの人で賑わっていた。


 外は焼かれるように蒸し暑く、海の家は冷房が利いていて涼しい。


 僕たちは食事を取りながら、歓談する。


 互いに話題は自然と大学の授業に移った。

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