砂に書いたアイラブユー
 ボクは夜勤の真っ只中でも、奈々のケータイにメールを送っていた。


 無性に声が聞きたくなることもあるのだが、電話するとまずい時間帯に起きているので、代わりにメールにしようと思っていた。


 そして実際にメールのやり取りだけが続く。


 奈々は着々と海外留学の準備を整えていた。


 そう、将来研究職に就くために……。


 夢に向かって歩き続ける人ほど輝かしく美しい人はいない。


 男性であっても女性であっても……。



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