砂に書いたアイラブユー
っている。


 僕は完全に夜型で、毎晩遅くまで起きているからか、バイトから帰ってくると、そのまますぐに眠ってしまっていた。


 さすがに夜勤はきつい。


 疲れているので、上司の坂上からも、


「塚原君、最近元気ないな」


 と言われた。


「ええ、まあ」


「何か心配事でもあるのか?」


「いえ。そんなことないですよ」


「君、隠してるだろ?ホントは何かあるんじゃないか?」


「別に何もないですから」


 僕は内心、坂上から指摘された通り、心配なことが山ほどあった。

< 82 / 119 >

この作品をシェア

pagetop