あなたが触れる度に


―菜々ちゃんのこと、好きなのかな?



え、え、えぇぇぇ〜っ?!


私は何も言えず硬直する。


好きなのかな?って、何?
疑問系とか、何?


動揺を隠せずにいる私なんてお構いなしに、


「あ、信号変わった。」


と、車を走らせた。


今のは…何だったんだ?!


て言いたくなったけど、聞ける勇気なんか無く、


私は流れだした景色に身を任せた。


心臓は相変わらずうるさいけれど。




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