あなたが触れる度に


「そんなの…私じゃなくたって、ほんとはよかったんじゃないですか?


ただ、私がたまたま引っ掛かりそうだから?
バイト先の店長と友達だから?」



私は何を怒ってるの?



「私は…私…は…ただ…」



ダメ、それ以上、言っちゃダメ。


「私は…」



それを言ったら……













「楠本さんのことが…好きなんです。」











雅樹とは、もう会えない。










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