あなたが触れる度に
*6


雅樹は、大人だと思った。


バイト中も、学校ですれ違うときも、いつもと変わらず話しかけてくれた。


それに代わり私は、まともに顔が見れない。


なんて子供なんだろう。



でも理由はそれだけじゃない。


私の後ろめたい気持ちが、
そうさせてるんだ。


楠本さんを好きだという、


この気持ちが。



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