もっと、Kiss。
「まぁ、今の発言はおいといて、キスだろ?」
「あ、まぁ…」
「一回、してみたら?」
「はぁっ?」
「何事もチャレンジ、だろ?」
「…そういうもん?」
「そういうもん。
それに、そん時にでも気持ち聞いてみれば?」
「……ま、分かった。
やってみるよ…」
力なく返事をして、"さんきゅ"とお礼言ってから、柚莉亜と帰れる放課後を待った。
今日はクラブもなく、早めに帰れる日。
「よし…」
決意は、堅かった。