もっと、Kiss。
あなたの気持ちが分からない時は
Kissで分からせて?
──…数週間後。
「…功太ーっ」
「ん?」
「キスしよっか?」
「…柚利亜は照れずによく言うよな」
呆れて笑う功太だけど、頬に添えられた手は肯定を示す。
「結構乗り気なくせにー」
「…バレたかっ」
笑いあって、見つめ合った時、ここは私たち二人だけの時間。
「功太も上手になったよね、キス」
唇を離した後、功太に言う。
「そう?」
「…だったらそろそろベットもどう?」
「なっ、柚利亜っ?!んなのまだだってばっ」
……次は、もっと、?
「んー、残念」
そう言って功太にキスをした。
今はまだ、キスで十分。
だから、
「もっと、して?」
もっと、Kiss。
ーENDー