天使になれなかった。
act.2

「……うっ…ぁ…ハァハァ…」

あたしの上で醜い喘ぎ声をあげている。

飢えた野生獣の餌になっている気分だ。

もし今コイツの細胞組織がなんらかの異変で崩れさっても、下半身だけはあたしに喰らいついてくるのだろう。


「ハァハァ…アイちゃん……キモチイイ…キモチイイよ……」

体中を舐めまわされて、悦に酔いながら挿入されても、あたしの体は何の反応もしない。

こんなのただのオナニーだ。



「うっ…イク…イク!」


冷めたあたしを残して親父はあっけなくイってしまった。


そのまま戻ってこなかったらいいのに。


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