天使になれなかった。


男は満足そうにネクタイを結んでスーツを着た。

「アイちゃん、いつも受けの姿勢なのに今日はびっくりするくらい攻めてきたからかなり興奮したよ」

あたしは今も裸体でベットに転がっている。


「じゃあね、楽しかった」

そう言い残してあたしにいつもの倍札束を握らせた。


あたしは重たい体で寝返をうち、手にした札束を眺めた。




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