運命なんて信じない。
プロローグ
昔々、ある所に、死神の男と人間の女がいました。
彼らは、お互いに愛し合っていました。
ある時、死神と人間の間に子供ができます。2人は、何の迷いもなく子供を生みました。
――後に、この行動が自分の子孫を苦しめるとも知らず。
やがて、2人の子供の一族は“死神の一族”と呼ばれるようになりました。
死神の一族と言っても、普通の人間と基本は変わりません。
しかし、時々、死神の血が濃く現れてしまい、髪や目の色が変わってしまったり、特別な能力を持ってしまう子供がおりました。
人々は、そのような子供の事をこう呼びます。
――“死神”と。