運命なんて信じない。
「取り敢えず、どんくらいまで死神の事知ってるんだ?」
サリはワンピースのポケットから紙切れを取り出しました。
この紙には、死神について奴隷時代に調べた事が書いてあります。
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・死神は、銀髪で、目の色は鮮血のような赤
・死神は、視界が、赤以外モノクロにしか見えない(赤が血の色だからと言われている)
・死神は、何もかも切り裂く鎌をいつでも呼び出せる
・高い身体能力を持っている
・男でも女でも死神の可能性はある
・滅多な事では泣けない(水分の無駄だから)
・虐殺が好き
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「こんだけ。どう?少ないでしょ」
サリは彼に紙切れを渡して眉間にシワを刻み、溜め息を吐きます。
彼は暫く紙をじーっと見ていましたが、ある一点で形の良い眉をピクリと動かすと、最後の点を指差しました。
「コレ、違う」
彼の長い指は“・虐殺が好き”という所で止まっています。