運命なんて信じない。
「……………はい?」
青年は、目をぱちくりとさせています。この状況にいまいち付いていけていないようです。
「………………え?」
青年の意外過ぎる反応に、思わず戸惑うサリ。
「「………………」」
気まず過ぎる空気が、2人の間に漂います。
(あ、ああああああたし何か変なこと言った!?
命の恩人とか意味不明かつ大袈裟過ぎた!!?
どどどどどどどうしようっっっ
逆効果だったら!?この人がドSで急に「お前を困らしてやろう~」とか言ってきたらッッ!!!?)
サリの脳内はマイナス思考のオンパレードです。
「ウェンズが、死んじゃう……ッ」
(っていうかあたしの所為で殺されちゃう!!!)
サリは真っ青になって俯きました。