開かない窓
「悪い…言い過ぎた、本当にごめん!」

我に返った俺は、必死に謝った。
正直、ここまできたら謝って済む問題ではないような気がした。

「本当に悪いって思ってるなら、私の頼みを聞いてくれる?」

「解ったよ、何でも聞くから・・・」

「本当に?嘘じゃないわね?」

「ああ・・・・・・・・・」

何度も確認するように言う頼に俺は、頷くしかなかった・・・・・正直、怖い。

思い切り殴られるだろうか?それとも、罵られるのだろうか?どちらにせよ、もう今までの関係には絶対戻れないと俺は思っていた。


頼の言葉を聞くまでは。

「入部、してもらう。」

「・・・・・・・・は?」
耳が詰まっているのだろうか・・・・よく、聞こえなかった。

「だ・か・ら、オカルト研究会に入部しろって言ってるの。」
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