開かない窓
「入部しろって・・・・え、それだけ?」

「何?まだ物足りないの?心配しなくても雑用係やってもらうから・・・やる事は腐る程あるわよ!」

「な、何考えてんだお前!?」

「何考えてんだ?ふ~ん・・・・そんな事言っちゃうんだ。言える立場なんだぁ・・・・へぇ~・・・・・・」

艶然と微笑む頼。その菩薩のような眼差しに秘める熱き殺意に、俺は果たしてコイツと同じ人類なのだろうかと激しく疑問を抱かざるを得なかった。


(つか怖えぇぇぇぇぇ!!!)


「あ~!!嘘です、入ります、入らせてください!雑用大好き!!!」

「やった、ついに・・・ついに我が悲願、成就せり!!!」
(悲願!?つかお前はどこの武将だよ。)

「じゃあ、早速明日から出て貰うから。報告書溜まってんのよ~」

「そうか・・・・・・」
(何の報告かが、かなり気になる所だな。)

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