開かない窓

演技

すでに日は落ちて薄暗い廊下を1人歩いていた。歩き慣れた同じ廊下なのに、夜というだけで、全く違う印象を受けてしまうのは何故だろうか?

(月岡さん帰ってたら最悪だな・・・・・)

少しばかりの不安を感じつつ、俺はなんとか部室へと辿り着いた。
見ると電気がついている・・・・月岡さんかは解らないが少なくとも中に誰かいる。実を言うと少し心細さも感じていたので、この状況はありがたかった。

コツコツ

俺は、一応ノックしてみた。・・・・・・返答がない。気付いていないのか?
今度はいくらか強めにノックしたら「どうぞ~」となんかやる気のない返答が返ってきた。
俺は返事が返ってきた事だけにかなり安堵し、部室に入ることにした。

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