開かない窓
近くの壁にもたれかかって待つこと数分・・・・・掃除道具を片付け終えた月岡さんが少し大きめのスポーツバックを肩にかけて出てきた。
「お待たせ、じゃあ出ようか」
こうして俺と月岡さんは部室を後にした。
一緒に帰ることになったのはいいが、俺達は校舎を出るまで殆ど無言だった。
時折月岡さんが、「今日暑くない?」とか気を使って話はしてくれるが、そこから発展しなかった。無理もない・・・・なんせ今日会ったばかりの人だ。
このままではマズい、また何もないまま終わってしまう。俺はチラッと前を歩いている月岡さんを見た。
彼は相変わらず微笑を浮かべながら、スタスタ歩いている。なぜか俺にはこの人が初めて会った時から苦手なタイプだと思っていた。
いつも口元は愉しそうに笑ってはいるけれど瞳の奥にあるものは、明らかに好意的なものではなく、ただ冷たいモノな気がする・・・・・・。
「お待たせ、じゃあ出ようか」
こうして俺と月岡さんは部室を後にした。
一緒に帰ることになったのはいいが、俺達は校舎を出るまで殆ど無言だった。
時折月岡さんが、「今日暑くない?」とか気を使って話はしてくれるが、そこから発展しなかった。無理もない・・・・なんせ今日会ったばかりの人だ。
このままではマズい、また何もないまま終わってしまう。俺はチラッと前を歩いている月岡さんを見た。
彼は相変わらず微笑を浮かべながら、スタスタ歩いている。なぜか俺にはこの人が初めて会った時から苦手なタイプだと思っていた。
いつも口元は愉しそうに笑ってはいるけれど瞳の奥にあるものは、明らかに好意的なものではなく、ただ冷たいモノな気がする・・・・・・。