開かない窓
「これ・・・・」
「部活帰りだしな、いつも予備は持ってるし。その顔で帰ると隣にいる俺まで恥ずかしいだろ。」
「あ、ありがとうございます!」
突き放した物言いに、本当にタオルを使ってもいいのだろうかとしばし逡巡したが結局、躊躇いがちにタオルを受け取ると、顔を拭いた。
「うわ。」
俺は拭いた後のタオルを見て思わず声をあげた。予想していた以上に泥がべっとりと付いたのだ。確かにこれで帰宅してたら恥ずかしい・・・・・・・。
「なっ?」
月岡さんが赤くなった俺の顔を見て笑った。すごく優しい笑顔・・・・・いつも周囲に振りまいているソレとは全然違っていた。無理した感じがない、本当の意味で爽やかな表情をしている。
(男の俺が言うのも何だけど・・・・・今の月岡さんすごく良い顔してるな。)
俺は月岡さんの色んな面を知ることが出来て少しだけだが親しくなれるんじゃないか・・・そんな気がした。
「部活帰りだしな、いつも予備は持ってるし。その顔で帰ると隣にいる俺まで恥ずかしいだろ。」
「あ、ありがとうございます!」
突き放した物言いに、本当にタオルを使ってもいいのだろうかとしばし逡巡したが結局、躊躇いがちにタオルを受け取ると、顔を拭いた。
「うわ。」
俺は拭いた後のタオルを見て思わず声をあげた。予想していた以上に泥がべっとりと付いたのだ。確かにこれで帰宅してたら恥ずかしい・・・・・・・。
「なっ?」
月岡さんが赤くなった俺の顔を見て笑った。すごく優しい笑顔・・・・・いつも周囲に振りまいているソレとは全然違っていた。無理した感じがない、本当の意味で爽やかな表情をしている。
(男の俺が言うのも何だけど・・・・・今の月岡さんすごく良い顔してるな。)
俺は月岡さんの色んな面を知ることが出来て少しだけだが親しくなれるんじゃないか・・・そんな気がした。