開かない窓
「ん?僕の顔に何かついているかい?」
あまりにも凝視していたので彼は不思議そうに聞いてきた。

「いっいえ、なんでもありません。先ほどはありがとうございました。」


「いやいや、どうってことないよ。それにしても君にはまだ連絡網が届いていないみたいだな。全校生徒は昼まで家に待機とのことだ。」

学校は昼から?
そういえばここに来るまでの間、全然生徒を見ていなかったような気がする。

落ち着いて辺りを見回すとパトカーが何台も駐車してあり、沢山の警官達が忙しそうに動き回っていた。
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