開かない窓
「ふあぁ~ぁ・・・・・・」

なんだか不思議な夢を見たな。少年2人と、それより少し年上の女性が森で遊んでいた。


どこかで見た事

大きな欠伸をしつつ、俺はのろのろと洗面台へ向かった。
ゴムバンドで、髪を1つにまとめて顔を洗う。少し温めの水は気持ちよかったが、あまり眠気を取り除けなかった。
目を瞑ったまま、手探りで隣にあらかじめ置いておいたタオルを探し当て、顔をうずめる。

(はふ・・・余計眠くなったかも・・・あ。)

そういえば、昨日月岡さんからタオルを借りた事を思い出した。

(やべっ!泥だらけのままだった・・・早いトコ洗濯しないと!!)

俺は、慌ててタオルを取りに自室へ向かおうとしたその時。

ピピピピッ・・・・・ピピピピッ・・・
ふいにテーブルの上に置いてた携帯が鳴った。
断続的になる着信。チラッと携帯を見たが、出るのがメンドくさいので無視を決め込んだ。
(そのうち切れるだろ・・・・・。)

俺は鳴り続けている携帯をテーブルに放置して、タオルを取りに自室へと戻った。
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