開かない窓
「・・・・ぁ・・・・・。」
その時だ。蓮の喉から掠れた音が漏れた。
感情という感情を全てどこかに置いてきてしまった、《音》が。
「・・・・・・あ、・・・・・・・ああ・・・・・・・・・!!」
その音は徐々に大きくなっていく。
神条さんも、これには流石に驚きを隠せないようで訝しげに目を細めながら蓮を見つめている。
ガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチ・・・・・・・・・・
彼の口から、もう1つの別の音が聞こえた。何も聞くまいと震える手で耳を必死に押さえつけ、歯を激しく鳴らしていたのだ。
「れ、蓮!?」
俺は恐る恐る声をかけたが、無駄だった。多分蓮は、俺や神条さんの事なんかこれっぽちも見えてはいない。
光が射さない目で唯一見えているのは、いるはずもない月岡 涼夜ただ1人。
その時だ。蓮の喉から掠れた音が漏れた。
感情という感情を全てどこかに置いてきてしまった、《音》が。
「・・・・・・あ、・・・・・・・ああ・・・・・・・・・!!」
その音は徐々に大きくなっていく。
神条さんも、これには流石に驚きを隠せないようで訝しげに目を細めながら蓮を見つめている。
ガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチガチ・・・・・・・・・・
彼の口から、もう1つの別の音が聞こえた。何も聞くまいと震える手で耳を必死に押さえつけ、歯を激しく鳴らしていたのだ。
「れ、蓮!?」
俺は恐る恐る声をかけたが、無駄だった。多分蓮は、俺や神条さんの事なんかこれっぽちも見えてはいない。
光が射さない目で唯一見えているのは、いるはずもない月岡 涼夜ただ1人。