開かない窓
どこの世界も上下関係は厳しいらしい。
佐伯さんは180cmはゆうに超えているだろうその長身を縮こまらせて、必死に謝っている。
「佐伯、今月の給料査定楽しみだな?」

「えぇっ??ちょっと勘弁してくださいよ!!俺に餓死しろとでも言うんですか!?」

その様子を見ながら、もうこれ以上、彼らから情報を得ることはない…と思ったので、登校時間まで家で待機していようと思った。

もう色々ありすぎて、精神的に疲れていたし、少し頭を冷やしたかったのでこの時間は俺にとって有難かった。
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