開かない窓
彼もそれを解っているのか、満足そうに頷きながら言った。

「よし、そうと決まれば今からじっくり聞かせてもらおう。」

「今からって・・・授業があるから無理ですよ。帰りにしませんか?」

「授業・・・・・・?なんだ、お前まだ知らなかったのか?」

「?何をです?」

彼は怪訝な表情を浮かべ、心底あきれたと言った口調で言った。

「学校は緊急集会が終わったら、またしばらくは休校だ。さっき校内放送流れてたろうが。」
そう言えば何か流れてたような気がする・・・・・・。

「聞いてなかったです・・・・・・」

「まあ、立て続けに2人もこの学校の生徒が死んだんだ。しかも1人は殺されてる・・・当然といえば当然だな。」

相変わらず抑揚のない声で言った。

「まあ、ここで話すのもあれですから・・・マックかスタバにでも行きます?」

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