開かない窓
       【3分後】

しばらくすると、誰かが派手な足音を立てて部室へと戻って来る気配がした。勢いよくドアが開かれる。

驚いてドアの方を見るとよほど遠くまで行ったのか、部室に体を半分ほど出したまま息を荒げて俺を睨み付けている彼、神条 理悸の姿があった。


「さっさと来い、下僕がっ!!」


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