開かない窓
「きゅ、旧校舎!?何しにいくつもりですか!てかムリですよ、事件があったばかりなんだからあそこ付近は立ち入り禁止に決まってます!」

「やらなきゃいけない事がある。・・・・・・ついでに、現場確認」

「げ、現場確認?でも、まだ警察が見張りを・・・・・・」
俺は何とか彼を止めようとしたが、無駄だった。なぜなら、彼はまず俺の話を聞く気がなかったのだから。

「ああ、強行突破は無理だ。・・・・・・ついて来い」

そうゆうと、彼は階段の下にある小さい物置の扉を何の躊躇いもなく開けて入っていった。

このスペースは普段、壊れた運動道具や使用しない物などを置く物置などに使用されている。奥の方にあるので、よほどの事が無い限り誰もこの部屋には入らない。
物を取られる必要性も無いから鍵もかかってない。
そんな所に一体何があるとゆうのか・・・・・・

俺は、不安な気持ちを押し殺しながらその部屋へと足を入れた。

そこは普段、人が足を踏み入れないせいか想像以上に埃っぽく床に足の踏み場が見つからないほどに物が山のように積まれていた。ただでさえ広くはないこの場所が、物で余計に狭まって見える。

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