開かない窓
「ブルーシートって、物が雨に濡れない様にかぶせるヤツですか?」
「そう。いつもはデジタルタイマーとか色々、体育倉庫に入りきらない物に被せてたんだが、それがいつの間にか失くなってたんだ。相手は精密機械だから、ちゃんとしておかないと雨や湿気で時間が狂うからヤバイって焦ってた。
・・・・・・ホームセンターに代わりのビニールシートを買いに行くような事を言ってたが、突然『見つかりそうだから行かなくて済みそうだ、』と部員に話していたらしい。」
(見つかりそう?・・・・・・見つかったじゃなくて?」
「結局、そのブルーシートは見つかったんですか?」
俺がそう問いかけると、彼は小さくかぶりを振った。
「いや・・・・・・そんな話は聞いてないし、俺が見た限りまだ見つかってない。あいつが何でそんな事を言い出したのか、今となっては永遠に解らなくなったな。」
(紛失したブルーシート・・・・・・未だ発見されないのなら、月岡さんが見つけたというのは?)
「ま、あれだけ大きいんだから、放っといてもそのうち出てくるだろうけど。」
彼はそう決め付けたように言った。興味がないことにはとことんこだわらない性格らしい。でも俺は、なんとなくこの事が強くひっかかっていた。
「そう。いつもはデジタルタイマーとか色々、体育倉庫に入りきらない物に被せてたんだが、それがいつの間にか失くなってたんだ。相手は精密機械だから、ちゃんとしておかないと雨や湿気で時間が狂うからヤバイって焦ってた。
・・・・・・ホームセンターに代わりのビニールシートを買いに行くような事を言ってたが、突然『見つかりそうだから行かなくて済みそうだ、』と部員に話していたらしい。」
(見つかりそう?・・・・・・見つかったじゃなくて?」
「結局、そのブルーシートは見つかったんですか?」
俺がそう問いかけると、彼は小さくかぶりを振った。
「いや・・・・・・そんな話は聞いてないし、俺が見た限りまだ見つかってない。あいつが何でそんな事を言い出したのか、今となっては永遠に解らなくなったな。」
(紛失したブルーシート・・・・・・未だ発見されないのなら、月岡さんが見つけたというのは?)
「ま、あれだけ大きいんだから、放っといてもそのうち出てくるだろうけど。」
彼はそう決め付けたように言った。興味がないことにはとことんこだわらない性格らしい。でも俺は、なんとなくこの事が強くひっかかっていた。