開かない窓
本当なら死んでも他のやつにやりたくはなかったが、こいつは別だ。目の前に落ち込んでいる親友がいるのに自分1人がこんなに幸せでいいわけが無い。

ここは1つ俺の幸せを分けてやろうじゃーないか!!!

「…………」
晃は俺のあまりの慈悲深さに感無量なのかひたすら唖然としている。

「何、遠慮すんなって!これ美味いんだぜ?ゴーヤの苦味とくさやの何とも形容しがたい味との絶妙コラボが味のハーモ……」
味の解説をしてやっていると突然、今まで黙っていた晃が声をあげた。

「いらねぇよ!しかもお前、勝手に俺が玉砕したとか思ってるんじゃないだろうな?」

「へ?違うのか?」
(玉砕じゃないなら……粉砕か??)

「お前な……俺はOK貰えたんだよ。」

「マジで!?良かったな!」

「ああ、一応お前には報告しておこうかとおもってさ。」

「で?相手は誰なんだ?どうせOKされたんなら教えられんだろ?」
正直すごく興味がある。こいつと付き合おうとする物好きは一体誰なのだろうか?

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