開かない窓
登校
悶々と苦悩している内に登校時間となったので、俺は床に投げっぱなしだった荷物を手にし、再度学校へと足を運んだ。
前より校門の前に警察はいなかったが、噂を聞いた野次馬が少し増えていた。
俺は野次馬連中を少し押すようにしながら、無理矢理校舎に入った。
俺は、靴箱に手を伸ばしかけ…
(……何もないだろうな?)
この靴箱には2つ気をつけなければいけない事がある。
1つは以前、蓮からいたずらで【スライムくんDX(駄菓子屋で購入。税込80円)】を靴の中に仕込まれていたことがあり、履くとネチャネチャグチュグチュして不快極まりなかった。
しかも靴下&上履きにスライム(略)がくっついて剥すのに数時間は軽くかかったのだ。
ここまでくると、お前は小学生か!と思ってしまう。
多分、精神年齢は小学生以下なんだろうけど。
まあ、これはまだマシな方だ。問答無用で蓮を殴れば、全てが丸く収まるから。
問題はその2。一年前位から時折、俺の靴箱の中に、気味の悪い写真が置かれてるのだ。
画像
古びた階段の踊場に佇む、女生徒が写っている、かなり古ぼけた写真だ。恐らく、最近撮られたものじゃないだろう。
顔はよく見えないが、俺は何となくこの人に見覚えがある気がした。
写真の裏には、赤い字で
【■■■で待ってる】
と書いてある。
肝心な部分が掠れて読めなかった。
誰が何のためにこんな写真を送りつけてくるのか?俺には全く心辺りがない。
まあ、恐怖と懐かしさが入り混じった状態で考えても、解るはずがない…というより、9割がた恐怖でしかない。
だけど、ここ最近1ヶ月前位から、あの気味悪い写真が置かれなくなっていた。
非常に喜ばしい事なのに、またいつ入れられるのか…靴箱を開ける度に緊張というか、常に構えてなければいけない。
全く、良く出来た嫌がらせだ。
…恐る恐る靴箱を覗くが、特に弄られた跡はなかった。
ほぅと息を吐き、靴箱で上履きに履き替えていると、一人の生徒が警官に付き添われ入ってきた。
前より校門の前に警察はいなかったが、噂を聞いた野次馬が少し増えていた。
俺は野次馬連中を少し押すようにしながら、無理矢理校舎に入った。
俺は、靴箱に手を伸ばしかけ…
(……何もないだろうな?)
この靴箱には2つ気をつけなければいけない事がある。
1つは以前、蓮からいたずらで【スライムくんDX(駄菓子屋で購入。税込80円)】を靴の中に仕込まれていたことがあり、履くとネチャネチャグチュグチュして不快極まりなかった。
しかも靴下&上履きにスライム(略)がくっついて剥すのに数時間は軽くかかったのだ。
ここまでくると、お前は小学生か!と思ってしまう。
多分、精神年齢は小学生以下なんだろうけど。
まあ、これはまだマシな方だ。問答無用で蓮を殴れば、全てが丸く収まるから。
問題はその2。一年前位から時折、俺の靴箱の中に、気味の悪い写真が置かれてるのだ。
画像
古びた階段の踊場に佇む、女生徒が写っている、かなり古ぼけた写真だ。恐らく、最近撮られたものじゃないだろう。
顔はよく見えないが、俺は何となくこの人に見覚えがある気がした。
写真の裏には、赤い字で
【■■■で待ってる】
と書いてある。
肝心な部分が掠れて読めなかった。
誰が何のためにこんな写真を送りつけてくるのか?俺には全く心辺りがない。
まあ、恐怖と懐かしさが入り混じった状態で考えても、解るはずがない…というより、9割がた恐怖でしかない。
だけど、ここ最近1ヶ月前位から、あの気味悪い写真が置かれなくなっていた。
非常に喜ばしい事なのに、またいつ入れられるのか…靴箱を開ける度に緊張というか、常に構えてなければいけない。
全く、良く出来た嫌がらせだ。
…恐る恐る靴箱を覗くが、特に弄られた跡はなかった。
ほぅと息を吐き、靴箱で上履きに履き替えていると、一人の生徒が警官に付き添われ入ってきた。