開かない窓
「そっか……でも一応ならあまり関係ないよな。じゃ、いいわ」

早いところ話を打ち切ることにした。

別に、無理にこいつから話を聞かなくても、HRが終わったら自分で先輩に会いに行けばいいだけの事だ。

しかし、蓮は俺を射抜くように睨み、先程とは違い、今度はハッキリとした口調でこう言い放った。

「思ってねーだろ」

「……え?」

「本当に思ってるのか?」

「いや、何が?」

「本当に関係ないって思ってんのか?って聞いたんだよ」


蓮は俺を挑発してるかのように、きつい口調で言い放った。

情けない事に、蓮が放つ異様な雰囲気に圧倒され、何一つ言い返す事が出来なかった。



(…何なんだよ…もう訳解んねー…)


重たい空気に言葉を失っていると、5分前を知らせるチャイムが鳴り響いた。

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