開かない窓
「あ、じゃあ一週間昼飯奢って欲しいな~」

「んなっ!!」

「それも嫌か?ワガママな!じゃあ半裸で教壇に立つか、コンビニに行って、エロ本のタイトルを大声で読み上げながら、レジに持って行き10冊位購入してもら……」

「美しくも素晴らしい、大天使のような神々しきオーラに満ち溢れている生きた化石、その名は蓮様!!この、薄汚い私めにどうか1つ教えて頂けませんかね!?」

半ばヤケクソで叫ぶように言ってやったら、凄く不満げな顔をされた。

「……なんかお願いされている気しない。何?そのどうでもいいから早く言えよ的な頼み方。それにすぐ人に頼んだらどうにかなるだろって考え方はいただけないな!」

「そ、そうか。悪かったな」

(え、どういう事?今のって、俺が悪いのか…?)

納得がいかないが、蓮様のご機嫌を損ねてはいけないので、とりあえず謝っておいた。

「まっ俺は寛大だからな!そんな些細な事は、気にしないでやるよ」

「じ、じゃあ?」

「俺の知ってることでよけりゃ。っていっても、月岡さんから聞いた事位しかないけど」

やっと本題に入れる!そう思った矢先、教室のドアが開き、担任が入ってきた。
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