開かない窓
「何?」

「お前、どうしたんだ?」

「は?何だよ急に……」

「いや、なんかこう上手く表現できないけど……人が変わったっつーか」

やはり、晃が死んだことで変になったのだろうか。
しかし、蓮とクラスの違う晃が、そこまで親しかったか?

確かに俺繋がりで、何回か一緒に帰宅した事はあったが、2人の間に、それ以降の交友があったようには見えなかった。

「なぁ~に言ってんだよ!人間常に変化するもんだぜ?…ん~ありゃ?でもお前は、何1つ変わってないよな!昔からずーっと」


「…昔から?」

俺の呟きを無視し、蓮は質問を投げかけた。

「なあ、変わらないってさ、良いことかな?」

「え……」

「よくこんな台詞聞かないか?『いつまでも、そのままのお前でいろよ』みたいな誉め言葉。あれさ、お前は成長しなくていいって言われてるみたいで、俺は褒められてる気がしないんだけど、優一はどう思う?」


突然こんな話を振られて、何と答えたらいいのか、解らなかった。
なんで急にこんな話を始めたのか、意図が全く掴めない。


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