開かない窓
(あのチェーン、俺が誕生日にやった奴じゃないか?……まさか、コイツは……)
「あき……ら?あ…晃っ!!」
俺が振り絞るように叫ぶと、ピタッと立ち止まり、ゆっくり振り返った。何ということだろう……彼は生前そのままの姿で微笑を浮かべて立っていた。
『よっ!久しぶり~元気か?』
いつものように片手を上げて晃は俺に向かって言った。一昨日までは普通に交わしていた言葉。
「晃……あき……あ、ぅ…」
いつもなら返せるはずの言葉が口から出てこなかった。代わりに出てきたのは、嗚咽だった。
『何、お前泣いてんの?みっともねぇな~…いい年してさ』
「ない、てねぇよ……アホ……」
違う、こんな事が言いたいんじゃないのに……まだ、言いたい事、聞きたい事が沢山あるのに!
「あき……ら?あ…晃っ!!」
俺が振り絞るように叫ぶと、ピタッと立ち止まり、ゆっくり振り返った。何ということだろう……彼は生前そのままの姿で微笑を浮かべて立っていた。
『よっ!久しぶり~元気か?』
いつものように片手を上げて晃は俺に向かって言った。一昨日までは普通に交わしていた言葉。
「晃……あき……あ、ぅ…」
いつもなら返せるはずの言葉が口から出てこなかった。代わりに出てきたのは、嗚咽だった。
『何、お前泣いてんの?みっともねぇな~…いい年してさ』
「ない、てねぇよ……アホ……」
違う、こんな事が言いたいんじゃないのに……まだ、言いたい事、聞きたい事が沢山あるのに!