開かない窓
第五章 日常

登校②

はっーー!

気がつくと、俺はベットの上だった。開ききらない目を擦りつつ、ゆっくりと身体を起こして辺りを見回す。
脱ぎっぱなしの服が辺りに散乱している。
確かに見慣れた光景、紛れもなく自分の部屋だ。

俺はさっきまで何をしていたんだろう……何か大切な夢を見ていた気がするが…

そして異常なまでに喉が渇いている。まるで、何か大声を出し切った後みたいだ。
俺は、その足ですぐキッチンの冷蔵庫へ向かった。

軽い眩暈のようなものを感じながら、俺は徐々にさっきの夢を思い出していた。

(……俺、夢で晃に会ってたんだ。ちゃんと話をしたんだ。でも、俺は……)


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