開かない窓
(暑っつ……)
玄関を出るとまだ早朝だというのに、容赦ない日差しが目に焼きついて軽く痛い。
今年は、近年稀に見ない猛暑だとニュースで言っていた。
昨日の雨でぬかるんでいた筈の道が、完全に乾いている。
その時、人の気配を感じたので顔を上げると、少しうつむいているがよく見知った顔がこちらへ歩いてくる。
俺は思わず声をかけた。
「おーい悠里!」
その声に気付いた悠里はゆっくり振り返った。
「?あ、おはよ。」
「お、おはよう」
当然だが、悠里にいつもの明るさは全然なく、なお且つ無表情だった。はっきり言って恐い。
玄関を出るとまだ早朝だというのに、容赦ない日差しが目に焼きついて軽く痛い。
今年は、近年稀に見ない猛暑だとニュースで言っていた。
昨日の雨でぬかるんでいた筈の道が、完全に乾いている。
その時、人の気配を感じたので顔を上げると、少しうつむいているがよく見知った顔がこちらへ歩いてくる。
俺は思わず声をかけた。
「おーい悠里!」
その声に気付いた悠里はゆっくり振り返った。
「?あ、おはよ。」
「お、おはよう」
当然だが、悠里にいつもの明るさは全然なく、なお且つ無表情だった。はっきり言って恐い。