開かない窓
チラッと横目で悠里の様子を見てみると、彼女はさっきからずっと下だけを見ている。

沈黙と見えない重圧に押し潰されそうになりながら俺達は2人肩を並べて歩き出した。

時間の流れが、やけに遅く感じる。何か、話題を提供しようかと口を開いたと同時に、後頭部にいつか感じた衝撃が走った。

「よっ!!」

衝撃よりもその声に俺と悠里はビクッ!!と反応した。

「「・・・・・・・・・・!!」」
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