開かない窓
二人きりになると、変に意識してしまうのか、また気まずい沈黙が続く。今更ながら、蓮のありがたみが解った気がした。

(はぁ…これからどうすっかな…)

俺が話のきっかけを考えていると、意外なことに悠里の方から話題を振ってきた。

「ね、優一君。私、さっきから考えていたんだけど」

「え、うん。何だ?」

「あのさ、相田君って授業中寝ずにちゃんと聞く!って言ってたよね!でも、本当かな?」

「へ?」
多分、この時の俺はかなりの馬鹿ヅラをしていたと思う。結構真剣な顔をして話を切り出したから、何事かと思ったら。



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