開かない窓

大切な・・・

「よ、頼・・・・・・?」

俺がぽつりと呟くと頼と目が合った。

「頼、その…ごめんな」
俺はもう一度ゆっくりと頼に声をかけた。
頼は俺と目が合った瞬間、小動物のようにビクッと身体を強張らせ、怯えと怒りが交じり合った目を向けた。少なくとも人を見る目ではない。
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